専攻医うーはなぶろぐ

地味なアラサー女医の日々

息子が誕生した話。


息子が生まれたんですが、どこかに出産の記録を残しておきたかったので書きます(^o^)
(というのも、私が後輩のこういう時系列投稿を見ながら本気で参考になったので!)



3/26

7:00
腹痛で目が覚め、おしるしあり。

一日中、1時間に1回程度の前駆陣痛あり。
「これ、陣痛?」
「まだまだ痛くないなー」
と思いながらも、耐える。


3/27

0:00
10分間隔で重い生理痛のようは痛みあり。
「これが陣痛?だとしたら楽すぎるな」
と思いながらも、何となく規則正しいうえに寝れないくらいの痛みではあるので、父母を起こして病院へ。
ちなみにこの時2度目のおしるしもあり。

1:30
病院へ行くと気付いたら5分間隔。
それでも痛みはまだ我慢できるくらい、
「陣痛って、こんなものー?」
と思いながらも、とりあえずNSTとって、子宮口は2cm開いていたので入院。

まだ痛みはあるものの歩くことはできている状態。
ただ、痛くて眠れず、
「いたたたた……」
という声は漏れるくらいに。
陣痛きたかもというアプリをダウンロードし、

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このまま、朝まで5分置きに起こされる。

5:00
3分間隔になる。
激痛で歩くのが辛くなるものの、内診ではまだ子宮口2.5cmと言われる。
絶望する。
(ちなみに、今思い返すとこの時の陣痛とか陣痛じゃないくらい痛くない。笑)

6:00〜11:00
記憶がないくらい、意識が朦朧とする。
(おそらく寝不足)
朦朧とした意識の中で、何人か助産師さんが部屋にたずねてくるけれど、覚えてない。
寝ては陣痛で起きる。

13:00
陣痛が10分間隔以上にのびる。
一旦陣痛リセットと言われて、再度絶望する。
子宮口は2.5cmだけれど、やわらかいし赤ちゃんおりてきているので、陣痛さえ強まれば生まれますよ〜と言われる。

16:00
出産したらシャワー入れないとのことでシャワー浴をする。
シャワー浴をしたら、再度10分間隔の陣痛再来。
一応、ここから陣痛スタートしたことになる。
(リセットしたから)

20:00
「いたたたた……」
「いたーい」
と個室で1人声が漏れるくらいの陣痛が5分間隔でくる。
なのに、内診は3cmといわれ、再度絶望する。

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このまま朝まで5分間隔。
意識をなくすように合間で寝る。

6:00
あまりの痛さに早く生まれて欲しいという思いと、いっそのこと帝王切開にしてくれという思いと、なぜ無痛分娩にしなかったのかなどと色々考えながら迎えた朝。
夫に、
「痛すぎて今日は連絡つかない」
と伝える。

7:00
朝ごはんは痛すぎて記憶がないけれど、
「医者になって身についたもの……それは早食い!!」
と思いながら、1分くらいで半分くらい食べる。
ちなみに、前日までは全量食べていた。
(思い返せば全量食べれてるうちはまだ陣痛じゃなかった)

9:00
高位破水する。
子宮口は4cmになる。
ただ陣痛間隔は5分のまま、微弱陣痛になる。
私も体力の限界とのことで、オキシトシンで誘発すること決定。

10:00
分娩室で誘発開始。
ここで生ませてくれる担当助産師さん決定。
さすってくれるのだけれども、効かないくらい陣痛が痛くなる。
「陣痛きます……!」
「痛い痛い痛い……!」
と割と大きめの声が出るようになる。
(最終的には叫ぶ)

11:00
子宮口5cmになる。
「あとどれくらいですか?」
と聞くと、
「初産の方は1cmが1時間くらいだから……」
「夕方くらいに全開大かな?」
と言われる。
再度絶望する。

12:00
ごはんが出るので座位になる。
パンひと口とフルーツ全量食べて、あとは食べれず。

だんだん意識が無くなってくる。
30分に一度のオキシトシン増量のタイミング以外、助産師さんが来なくなる。

今回の陣痛は前日から座位が一番楽だったので、自室でも座位だったのだけれども、ごはんのタイミングでそのまま座位にさせてもらうことにする。
陣痛が来たら、足をバタバタさせながら、テニスボールを自分でもらって、恥骨をとにかく自分で押す。

13:00
このあたりから、ほぼ意識朦朧。
寝不足と痛みでほんとに記憶ない。
陣痛の間はほんとに意識失ってた。

意識ないながらも助産師さんに、
「内診はしないんですか?」
「なんか出ちゃいそうなんですけど、陣痛ってこんなものじゃないんですか?」
と聞きまくる。

助産師さんから、
「吸って、吐いて〜ができている陣痛のうちはまだまだよ〜」
「勝手にいきんじゃう陣痛がきたら生まれるよ〜」
と言われる。(後に意味が分かる)

見返してみると、夫に泥酔状態の時並みのLINEを送っている。
夫に時々、
「生きてる?」
の確認される。

14:00
記憶がないけれど、自分でも恥ずかしいくらい
「痛い痛い痛い痛い!」
と叫んでいたのは覚えている。

だんだん、何かが出そうな感覚になり、
「内診まだですか?」
「何かが出そうなんですけど!」
と訴える。

内診してもらうと、子宮口8cmになる。
「ここから一番痛いからね、全開大まであと2時間くらい頑張ってね!」
と言われ、ガチ絶望する。

意識朦朧となりすぎて、
「すみません、すみません」
「うるさくてすみません」
助産師さんに叫んでいることを何度も謝っていた(笑)

14:30
オキシトシン最後の増量。
増量して最初の陣痛くらいで、
「いきまないようにしているのだけれど、いきまずにはいられない!」
という陣痛になる。
突き上げるような陣痛。

「いきんじゃいます、どうしよう!」
と叫んでいると、内診され、
「あ、子宮口9cmですね」
「破水しそうだね」
「もう産む体制入りましょう」
と言われる。

体位変換している間にも1分間隔で陣痛が来て、覚えてないけど足バタバタしながら
「あ、いきんじゃう!」
と叫んでいた気がする。

15:00
体位変換した頃には全開大になる。
「ここからいきんでもいいからねー!」
と言われる。
いきみがめちゃくちゃ上手かったらしく、
「あ、早いかも!」
「先生呼んで〜!」
と言われて先生呼ばれる。

会陰切開する麻酔の痛さは感じたけれど、会陰切開は全く感じず。
陣痛3回くらいでいきんで、足りなかったので会陰切開追加。

〜15:20
どうなっているのか全く想像がつかないけれど、とにかくいきみが上手かったらしい。
陣痛がくるといきむのだけれど、いきんでいる頃には、正直陣痛の痛みは感じなくなっていて、
「あれ?私、いま陣痛きてますか?」
とか聞いて、モニターで陣痛教えてもらう(笑)

陣痛追加で3回くらいで、もう頭が出る。
「はーい、もう力抜いて〜」
と言われて、力を抜く。(これが難しかった)
息子が出てくるのが見える。


ってことで、息子爆誕╰(‘ω’ )╯三


息子が出た瞬間、先生も助産師さんも第一声が、
「大きい〜〜〜!!」
だった(笑)
なんと3980gでした。


妊娠糖尿病もなく、ただただ大きかった息子。
ちなみに40w5d。
最後のエコーが37週で、そのとき3200gくらいだったので、そこから700g以上大きくなったんだな……
胎盤も大きかったらしい。臍帯辺縁付着って言われて心配してた意味……)


その後、出血ドバドバ出てるのは感じていたのと、軽くバタついていたのも見ていたので、
「あ、結構出血してるんだな」
とは思いました。
実際、出血量は300mLで中量くらい。

医者ってことと、科も紹介状に書いてもらっていたので、会陰切開は多分丁寧に縫ってもらった気がする(笑)


トータルしたら、0時に病院に来てずっと陣痛と戦っていたので、2日かかったつもりだったけれど、実際は1度リセットされたので、22時間20分での出産でした。
促進剤使ってからは5時間20分。
オキシトシン様々です。
今思うと、オキシトシン使ってからが、本当の陣痛だったかな。


女性として生まれて、一度経験してみたいと思っていた陣痛。
担当になる看護師さんから、
「頑張りましたね!」
と必ず言ってもらえるくらい大きな子だったのもあって、
「次の出産は、絶対に無痛分娩にしよう」
と心に決めましたが(笑)


人間の体というのは不思議なもので、あんなに意識朦朧だったのに、産んだ瞬間に意識朦朧だったのが吹っ飛んで、
「あれは、痛みに耐えられるように意識を無くしてたのかな」
と思います。

産んで直ぐに、お腹も空いたし。
夕食は、完食でした。


産んだら、痛かったのもだいぶ忘れて、頭から快楽物質出てる感じもすごかった。
人間の神秘……
(でも次からは無痛で。笑)


今回の出産で必要だったもの。
♡スポーツドリンク(3本飲んだ)
ウィダーインゼリー
♡ペットボトルにつけるストロー
♡陣痛きたかもアプリ

持っていき忘れたもの
♡汗ふきシート


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可愛すぎる息子ちゃん。
これから長い人生、よろしくね。


おわり!



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